| コーラーはウィスコンシン州のミルウォーキーから北へ車で1時間の所に位置し、全米で有名なトイレや洗面台、浴槽などの陶器製品を製造する
コーラー社の企業城下町で、工場や物流施設が街の中心部に点在しています。
社長のコーラー氏がピートダイに設計を依頼し１９８８年にシボイガン川沿いにブラックウルフランをオープン。
その後リバーコースとメドウバレーズコースの2コースに分割拡張して、１９９８年に全米女子オープンを開催。
そして、コーラーの中心部から北へ車で15分のミシガン湖沿岸の軍滑走路跡地にウィスリングストレイツを同じくピートダイ設計で１９９８年にオープン。
続いてコースの内陸側にアイリッシュコースを作り計４コースになりました。
ウィスリングストレイツのストレイツコースでは、２００４年、２０１０年、２０１５年に全米プロを開催、２０２０年のライダーカップも開催されます。
ちなみに日本語に訳すとWhistlingは笛、Straitsは海峡ですがどのような意味があるのでしょうか？
プライベートコースも含めたGolfdigest2019-2020America's 100 Greatest Golf Coursesにウィスリングストレイツのストレイツコースは21位、
ブラックウルフランのリバーコースは９７位にランクインしています。
コーラーには５つ星ホテルのアメリカンクラブとショッピングセンターに隣接したインオンウッドレイクがあり、
宿泊プレーパッケージがありますので、どちらかに宿泊してプレーをするプランがお得です。
私たちはプレー費が安くなり紅葉や鮭の遡上が見られる１０月初旬にゴルフ旅行を計画、３泊して４コースすべてをラウンドすることにしました。
シカゴから車で３時間ですが、観光も兼ねてレイクジェネバにランチを兼ねて立ち寄り、コーラーから北へ３０分行ったミシガン湖畔のホテルに宿泊。
１１時スタートなので早めの８時に出発しましたがすごい濃霧で、前方が真っ白の細い道を恐々走りガーミンナビのおかげでなんとか到着。
ミシガン湖は濃霧になることが多いらしくコースを見ても視界不良で、一番の目的のコースなのでかなりブルーな気分でした。
４コースの中で、ここだけは歩きのラウンドのみでキャディーもマスト。シカゴから来た青年と３サムラウンドで１００Yぐらいの視界の中をスタート。
OUTはミシガン湖沿いの絶景ホールは何も見えず残念でしたが、INに入ると霧も晴れてきて絶景ホールを楽しめホッとしました。
１０００以上あると言われる名物のバンカーには１０回ぐらい入れたでしょうか。
ピートダイらしいコースレイアウトで痺れましたが、プロが悪戦苦闘するコースをプレーできた満足感がありました。
宿泊はインオンウッドレイク、隣のショッピングセンターには多くのレストランがありますが、
スーパーマーケットでデリを買い部屋で夕食。外に食べに行くより寛げます。
ホテルはモダンで清潔、朝食付でコーヒーも飲めるので便利です。中庭にはテラスとパッティンググリーンがあり脇の湖では釣りをしている人もいました。
２日目はアイリッシュコースでプレー。このコースとブラックウルフランのメドウバレーズコースはアンリミテッドなので共に早めの８時スタートを予約。
カートを使えてキャディーなしでも良かったのですが、折角なので１ラウンド目はキャディー付きで歩きのラウンドにしました。
コースには羊の群れがいてビックリ、こちらは名前の通りでアイルランドのコースをイメージした深いフェスキューのラフが行く手を阻み、
バンカーも巧みに配置されていて特徴的なホールが多くとても戦略的で、ストレイツコースとは雰囲気が違っていて面白かったです。
リプレーはカートに乗りキャディーなしの２サム。この日は快晴で暖かく半袖シャツで快適にプレーできました。
３日目はブラックウルフランのメドウバレーズコースでプレー。リゾートシャトルに乗り林間を進むと山小屋風のクラブハウスが見えてきました。
シボイガン川が脇を流れていてコースに絡むレイアウトでウィスリングストレイツにはなかった起伏もあり、高原コースに来た気分で心地良いです。
セルフでもプレーには支障がなさそうなので、カートで２サムのラウンド。
丘陵コースで牛舎跡があったりリンゴが生っていたりして田舎の素朴さが漂い、コースもそれほど混んでいないので風景を楽しみながらのプレー。
１４番のグリーン脇では鮭の遡上が見られて２人大興奮、こんな体験は滅多にできないことでしょう。
しかし、徐々に雨が降ってきて雨具を着てのラウンドになり、リプレーをするか悩みましたが１２時前なのでクラブハウスで様子見。
小雨になってきたので２ラウンド目をスタートしましたが、９ホール終了後に雨が強くなりプレーを断念しました。
ホテルに戻りシャワーを浴びてアメリカンクラブへ。雨も止み散策すると緑が多く煉瓦作りのコーラー社の施設が点在している綺麗な街並みでした。
アメリカンクラブは風格があり中に入ると高級感あふれる雰囲気、でも私たちにはインオンウッドレイクの方が落ち着きます。
レストランはスポーツ中継を流すテレビがありカジュアルな感じで一安心。
ゴルフをプレー後の人々で店は埋まりにぎやかで、ミルウォーキーの近くに来たので折角ですからミラービールで乾杯。
バーベキューソースがかかった味の濃いアメリカンなつまみと、遡上を見たので鮭のグリルを注文し大満足の夕食になりました。
最終日は、チェックアウト後にブラックウルフランのリバーコースでプレー。この日もカートで２サムのラウンドです。
ここはメドウバレーズコースと比較すると林間コース色が濃く、多くのホールがシボイガン川に沿ってコースレイアウトをしているので戦略的。
そして、木々が多く楽しみにしていた紅葉がとても綺麗で絵になる素晴らしいコースでした。
コーラーは、アメリカを代表するゴルフリゾートのバンドンやペブルビーチ、パインハーストなどとは違いリゾート施設が集中していませんが、
４コースそれぞれ特長のある素晴らしいコースが楽しめる優れたゴルフリゾートでした。
今回は濃霧の為にウィストリングストレイツのストレイツコースのOUTが残念でいたので、是非また訪れたいと思います。
−ウィスリングストレイツ （Whistling
Straits）−
|
