| バンドンデューンズゴルフリゾートは、再生紙でグリーティングカードを作り成功したアメリカの再生紙会社社長のマイクカイザーがアメリカで本場のような
リンクスコースを作りたいと全米を調査しやっと巡り合った、荒涼とした砂丘が広がるバンドン郊外に作られたゴルフリゾートです。
オレゴン州ポートランドから南西に下り５時間の海岸線に位置し、現在４コースとパー３コース１つ、そしてマイクカイザーのプライベートコースがあります。
スコットランドの無名の若い設計家デビッドキッドに設計を依頼しバンドンデューンズを1999年にオープンしたのを皮切りに、
2001年にトムドーク設計のパシフィックデューンズ、2005年にベンクレンショー＆ビルクーア設計のバンドントレイル、
2010年再びトムドーク設計のオールドマクドナルド、2012年にベンクレンショー＆ビルクーア設計で13ホールのパー３コースのバンドンプリザーブを
オープンしました。４コースすべてがGolfdigest2017-2018のAmerica's 100 Greatest Public Golf Coursesと
プライベートコースも含めたAmerica's 100 Greatest Golf Coursesにランクインしている名実ともにアメリカを代表するゴルフリゾートです。
私たちはポートランドから5時間のロングドライブでバンドンに行きましたが、バンドンから北へ１時間弱の所にあるノースベントの空港も利用できます。
デビッドキッドとの約束を守り、すべてのコースは乗用カートなしの歩きのラウンド、そしてアメリカでよく見られる分譲のヴィラがなく、
宿泊は、バンドンデューンズにあるロッジか４つあるコテージから人数や料金で選びます。
リゾート内の移動はリゾートシャトルが巡回しているので、プレー後クラブハウスで一杯飲むことも出来ますので便利です。
レストランや軽食を取れるところも適所にあり、車で５分程度のバンドンのオールドタウンでは新鮮な魚介類が味わえるレストランもあります。
練習施設も充実していて、広大な敷地には各種レンジがあり、無料のドリンクコーナーや数ホールの練習ホールまであります。
パシフィックデューンズにはパターゴルフが楽しめるパンチボールがあり、夕方仲間と飲みながらゲームを楽しんでいる光景はほのぼのしていました。
バンドンは５月になるとプレー費が高くなるので安いギリギリの４月末に計画、３泊して４コースすべてをラウンドすることにしました。
サンフランシスコからポートランドへ行き１泊して7時に出発、5時間のロングドライブを経て12時過ぎにバンドン到着。
ロッジ内はスタイリッシュで妻も大喜び、２階のバンドンデューンズスタートホールが見える部屋は清潔感がありとても落ち着きます。
コースを眺められる１階のレストランで昼食を取りスタートホールへ、１４時２０分スタートでこの日は木曜日なので２サムでラウンドできました。
楽しみにしていたリンクスの光景は見渡す限り荒涼とした原野で想像通り、オレゴンのシーサイドなので寒いかなと思っていましたが
微風で晴れ間も見られたので日本の春秋の服装でちょうど良く、スコットランドのコース写真で見たハリエニシダの黄色い花も満開。
リンクスゴルフを堪能し日没間際の２０時にロッジ隣にあるMckees
Pubで夕食、建物脇には暖炉があり夏になったらアウトサイドも気持ち良さそうです。
店内に入るとゴルファー達がグラスを傾け大盛り上がり、女性が１人もいないのは驚き、男性のグループだけです。
翌日は5時に起床、日の出は６時で静寂の中小鳥のさえずりが聴こえ始めベランダでコーヒーを飲みながら森から登る朝日をのんびりと眺める。
リゾートシャトルでパシフィックデューンズへ向かいPacific
Grillで朝食。朝のゴルフ場の雰囲気はワクワク感があり良いものです。
ここも２サムでのラウンド、キャディのマイケルの適切なアドバイスのお蔭とバンドン２ラウンド目で慣れてきた為か最高のラウンドが出来ました。
午後はシャトルに乗りリゾート内の探索、まずはプレーしたかったのですが体力温存の為に自重したバンドンプリザーブを見学。
ベンクレンショー＆ビルクーア設計のコースはパー３ながら痺れそうなコースレイアウトで少し後悔が残ります。
３コースのクラブハウスを回り、まだまだ時間があるのでバンドンのオールドタウンへ車を走らせる。
港に面した古き良きアメリカの雰囲気があるちょっと寂れがちの商店街の散策、１７時前なのに開いている店が少なくお土産が買えず残念。
ネットで調べて評判の良いChowder
Houseで夕食用にイカのフリッター、小エビ、シーフードチャウダーを購入しロッジに帰りました。
夕方になり太平洋に沈むサンセットを見ようとバンドンデューンズのコースを横断して散歩、
海を目指して歩き出すと鹿の群れに遭遇、コースが出来る前も原野を生育地としていたのだろうと大自然の光景に触れられ感動ものでした。
２０分程度でベンチのあるビュースポットに到着、雲があり完璧ではありませんでしたが素敵なサンセットを見ることが出来ました。
バンドン３日目はバンドントレイルとオールドマクドナルドの２コースをプレー。
この日は土曜日で混んでいるそうでバンドントレイルはサンフランシスコから来た３０代ぐらいのいかにも飛ばしそうな２人とジョイント。
７時５０分スタートで、荒地越えの１番ホールは緊張しましたが私がパー、妻はバーディーとしホッとしてスタートしました。
前の２コースとは違う高原ゴルフを思わせるオレゴンの大自然の風景の中、ゴルフ好きだと一目で分かる２人の真剣で楽しそうなプレーを見て、
バンドンはこういうゴルファーの為の楽園なんだなぁ！としみじみ思う気持ちの良いラウンドでした。
２人と笑顔の握手を交わし最終プレー地のオールドマクドナルドへ移動、高い木に囲まれたクラブハウスは素朴な山小屋風。
ホットドッグとコーラで腹を満たして１４時２０分にツーサムでスタートしました。
こちらのコースは、ハリエニシダなどのハザードが少なくその代わりにフェアウェイは固くてうねり無数のバンカーが行く手を阻む難コース。
そしてリンクスらしい強風も吹いてきて自然と格闘するゴルフを体験することが出来ました。
ホールアウト後、４ラウンドお世話になったキャディのマイケルから名刺を渡され「また来た時には指名してください」と言ってもらえました。
この日はパシフィックデューンズのクラブハウスからコースに沈むサンセットを見るためにレストランのアウトサイドの暖炉前でビール片手に待機。
目の前では大勢のパンチボールプレーヤーが酒をオーダーし飲みながら大盛り上がりでプレー、これは最高の施設です。（笑）
コースが夕日で色づく美しい景色はゴルファーにはたまらない哀愁を帯び幸福感を味わえるゴルフの神様の贈り物、いつまでも眺めていたいです。
そして、最終日の朝プラクティスセンターへ、ドリンクコーナーでホットチョコレートを飲み満足感を感じながら再びポートランドへの帰路に就きました。
バンドンデューンズゴルフリゾートは、本当にゴルフが好きな人々が集うために必要な施設がすべて揃ったゴルファーの楽園でした。
気の合うゴルフ仲間と共にバンドンへ来て、プレー前はプラクティスセンターで練習に励み準備万端にして超一流のコースを真剣にプレー。
プレー後はパンチボールでビールを飲みながら和気あいあいとエクストララウンド、その後はレストランやコテージで夜が更けるまでゴルフ談義。
このようにゴルファーにはたまらない夢のような休日を過ごすことが出来る唯一無二の地だと思います。
ペブルビーチやパインハーストなどは家族を連れて余暇を楽しめるリゾート地なので、これらと一線を画す正真正銘のゴルフリゾートだと思いました。
夫婦２人でももちろん楽しめましたが、次回は友達夫婦やゴルフ仲間を誘ってまた訪れたいと心底思う最高のゴルフリゾートです。
−バンドンデューンズ（Bandon
Dunes）−
|
